「わからないところがわからない」後半

アルバイトで塾講師をしています。 10月は3学期制の生徒の2学期中間考査の時期です。この時期になると、塾講師の本分である生徒の成績向上のため、通常授業はストップしテスト対策として今までの復習や問題演習へと移行する。

 

今日あった出来事に対しての文句を書きたい。

 

高1生を2人見た。どちらも単元は組み合わせと確率。

1人目:もとから数学が嫌いで、考えていない。自分なりに考えているだろうが考えが浅い。大体のことを覚えていない。まあ覚えることが多いので覚えてなくても仕方ないかなとは思うが、見覚えがあってもいいじゃないか。見たことない、知らないはさすがに傷つく。

根本からしっかり教えてもいいがその気がないので1つの問題に対して回答を1つずつ教えている状態。目的が赤点回避なのでこれでいいのかな。授業には文句言いながらもしっかり来るし、似たような問題は自分で考えているので、興味が出てくればいいのだがそんなことはないだろう。

2人目:代講なのでわからんが、典型的なテスト前に焦って丸暗記タイプ。一応理解しようとしているが時間が足りない。高校数学の教科書にある公式は一般化されているものがほとんどである。大体の人はこれを覚えようとする。本番で何の文字がどの数に対応しているかわからずに敗北する。このタイプだろうなあ。

 

基本は具体例→一般化なので公式の具体的な意味を見て、例題から解くのが正攻法な気がする。前者の意味の説明を我々塾講師がし、生徒は例題を解く、そのあと一般化された公式を見て納得する。という流れを僕は求めている。

以上

 

「わからないところがわからない」

なんという害悪な野郎だか。「直線y=ax+b」という文言すらわからないようだ。この質問をする人はだいたい思考停止して脳にインプットされている問題と照らし合わせ、近似問題がヒットされれば解き、ヒット件数0であればわからない。というようなプログラムを組まれている。じゃあ問題を一生解けばいいのかといわれればそうではない。融合問題といってAとBをつかって解くような問題もいっぱいある。

 

じゃあどうやって初見問題に挑めばいいんだよ

ジグソーパズルを解くときに全部並べてうんうんうなって解くやついるか?1つ1つつ投げて大きくするだろ。角はやりやすいから角から攻めたりするだろ。問題だって同じだ。

与えられた式や条件をいろいろ変形しろ。その中に自分の脳内にアクセスできるものがあるかもしれない。これが「考える」ことだ。同じ問題なんてそうそう見かけないぞ。

 

変形の仕方がわからない?

知識を増やせ。そのための基本問題演習だ。基本問題を解く意味は「あなたはこの問題を○○を使って解くことができますか?変形することができますか?」これを聞かれている。本番でこんな問題が出てくるわけがない。「こんな形はこんな感じに解くことができる。こんな風に変形ができるだー」という断片的なことでいいから覚えておけばいい。

 

基本問題を解ける、公式を覚えている、だけでは意味がない。そんなことを常々思っているが週1の授業ではどうしようもないのが歯がゆい。

興味もたねーかなー